電話を切るように
0■電話のように切って
薄日しかない 窓辺にこしかけ
くらくなるまでふたりで話した
あすが見えない あなたは言うけど
見ようとしなきゃ 今さえ見えない
ひとはひとに生まれ
なぜにひととして生きられないの
せめて電話のように切って
日常会話が途絶えるように
すがしいくらい つましい生活(くらし)を
してこられたのもあなたがいたから
言葉少なな あなたの想いは
ちゃんとわたしには伝わっていたわ
あなたの肩ゆさぶり
何度も馬鹿ねと うなづくだけね
どうぞ電話のように切って
わからぬほどふつうに出てゆくの
スピーカー・フォンにして聞くようよ
別れなど待ちわびもしないのに
ひとはひとに生まれ
なぜにひととして生きられないの
せめて電話のように切って
日常会話が途絶えるように
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