切符切り
0■切符切り
今はもう見かけないが
切符切り そんな仕事があった
改札で客の切符に
切符切り ハサミ入れたものさ
それはぼくの日常で
朝から晩 年がら年中 そう
どんなに列が出来たって
早ワザで さばくのが特技だった
切符を拝見いたします
かけこみ乗車はお気をつけ下さい
たとえ君に恋していようとも
切符切るたび 愛は穴だらけ
切符切り 切符切り 穴をあけたら
むこうのホームに 君を行かせるのが
ぼくの仕事だったからね
だれにもほめられないが
切符切り ささやかな誇りだった
イヤな顔ひとつせずに
切符切り ひそやかな自慢だった
昔取った杵柄(きねずか)を
だれかにご披露したいけれど 風吹く
ちいさな駅が閉鎖になってから
ぼくもついでに お払い箱になった
切符切り 切符切り さいごに君に
もらった古い切符 まだ持ってるよ
切符のちいさな穴から きみを見てる
Ah 失恋のしるしみたいな穴から
あの日のぼくも見える 君は行った
切符を拝見いたします
かけこみ乗車はお気をつけ下さい
たとえ君に恋していようとも
切符切るたび 愛の穴が溜まる
切符切り 切符切り 穴をあけたら
むこうのホームに 君を行かせるのが
ぼくの仕事だったからね
「歌詞のようなブログ」
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