月山
0■月山
月山は山にあらず 然しそこに燦然(さんぜん)と在る
山と抱けるものよ この身に山と降るものよ
今はまだ心を知らず じっと天(そら)を仰ぎ見ている
闇に浮かびしもの それは月から見ているもの
憧れても憧れても届かぬものありて
それはかたちではなく すがたにならず
父や母の声にも似て
月と言うのじゃないのだけれど 寂しさにも照らされる
あなたは生きておられますか ご無事ですか 今宵の月山
月山は山にあらず いにしえからすぐそばにある
突きくずすその時を 山と言うこともあるから
山に消えたあの者たち 決して追いかけてはならない
石になるな 木になるな 人間になり歩いてゆけ
叫んでても叫んでても聞こえないものありて
それは歳月ではなく 消え去りもせず
いつもいつもこころに問う
愛と言うのじゃないのだけれど 夜空にうでを通して
あなたはどうしておられますか 笑ってますか 月山へだて
山は浮かび 山は沈み 人生の深淵にわが身を映す
それはきよらかであどけないもの
一粒の砂から 一個の石から 破れた夢のあとの礎に立つ者
憧れても憧れても届かぬものありて
それはかたちではなく すがたにならず
父や母の声にも似て
月と言うのじゃないのだけれど 寂しさにも照らされる
あなたは生きておられますか ご無事ですか 今宵の月山
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