FC2ブログ

歌詞のようなブログ(商標登録第6332108)/夏井くわみ

このブログの全記事は「歌詞のようなブログ」という文字列の著作権を有しています。
MENU

おぼろ亭

0

■おぼろ亭

町をさえぎる電線が 風に鳴る
製鉄所の近くに紡績工場もあった
ルリカケスが不吉な声で鳴いた時
そのアパートの一室は空室になってた

そこには確か家族が住んでいた
なぜかカーテンを引いて 片言日本語
昼というのにうす暗くデンキが点いてて
すき間から目玉が覗いてる気がした

誰にも看取られずに 日々は運ばれてゆく
コンビニには祝儀袋も不祝儀袋も売っている

あの人たちはもしかしたら お見送りされて 
死んでしまった神さまたちだったのか
こわされたツバメの巣が 窓近くに浮かぶ

なぜだかぼんやり 入った 中華蕎麦屋
箸も割らないままゆっくり麺がのびてゆく
丼につかまりながら 僕は嘆いてる
世の不条理は阿吽の呼吸で罷り通る

会社に漬かってても 腰巾着はやだね
先ず自分に興味がないの 他人に興味ないと言うより

あの人たちはもしかしたら 焦げついた家族は
誰あろうそう 僕の家族だったのか
そしてそれは用無しの 神様だったのか

僕の背中が きみの足音を
おんぶしたら紹介するよ
今僕の家族は僕ひとりしかいない
世話の焼ける家族さ 僕って




「歌詞のようなブログ」




音楽ランキング

にほんブログ村 ポエムブログ 自作歌詞へ
にほんブログ村



20211202005227d34.jpg

SHARE

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

該当の記事は見つかりませんでした。
.xxx { position: relative; width: 100%; } .xxx::before { content:""; display: block; padding-top: 56.25%; } .xxx iframe { position: absolute; top: 0; left: 0; width: 100%; height: 100%; }