春待抱(まだ)き
0■春待抱(まだ)き
海なんかないさ 駅のコンコースがつづくだけ
群青に滲んだこころを 波しぶきと呼んでいる
あなたといる ここは 男鹿半島なんかじゃないさ
この愛は行き場を失くして身じろぎひとつしない
いっそ不幸に溺れてしまおうか
不幸とふたりかんじぬように
どこまで行けばむかえられる
ああ ふたり春待抱(まだ)き
ブイなんかないさ ゆれるのは人混みのスクリーン
あざけるようなうわさだけが わたしたちを追いかける
行く手阻(はば)まれたら なおさらふたり離れられない
男の弱さ庇(かば)うたびに女はまた強くなる
港もかもめも横丁もない
あるのは無慈悲な街の塔だけ
擦り切れてゆく こころ抱き締め
ああふたり春待抱(まだ)き
粉雪が 息づかいにふと止まる
何本の電車乗り過ごし
ふたり見送っただろう
いっそ不幸に溺れてしまおうか
不幸とふたりかんじぬように
どこまで行けばむかえられる
ああ ふたり春待抱(まだ)き
「歌詞のようなブログ」
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