北回帰線
1■北回帰線
街は海 ため息はウェイトローズに
タクシーは僕を乗せた
君はすでに 機上のひとよ 最後まで
機嫌よく振る舞った
もうじき朱に空はひらかれる
リージェント・ストリートもようやく眠りに就く
僕たち求めてやまないのにどうして
失くすことしかできないの
君が着く場所に時差があっても
僕らは今日失くした愛を 前の日に取り戻せない
君が今 考えていることを
僕も思ってる 顔を上げて
なにひとつ やましさもなく 離陸した
君の長い髪の滑走路
後悔さえもなつかしくなるよ
だけど人生の傍観者にはなりたくない
僕たち決して過ぎない 何もかも
通りすぎ去っても
胸の亀裂にのみ光は射す
だから僕らは仕方なく互いを強く想うだろう
「歌詞のようなブログ」
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