答辞
0■答辞
ぼくは言葉にしない
あいさつは苦手だから
ぼくはおじぎはしない
わかれの晴れの舞台で
教師も生徒もみんなぼくだった
でもひとりじゃなかった
そんな学び舎を去る日がついに来た
証書なんかない 卒業じゃない
きみが連れて来た
風にのってきた花色
終わればはじまる この良き日に
教科書を燃やそう
間違えて転んだ 痛みで世界を知る
もしも人生が黒なら
薔薇色に塗ればいい
そこにしあわせはない
しあわせはつくるものだから
誰ひとりとしてどうでもよくなどない
希望のつぼみが今
光にほどけてゆく 今日の香りにはずむ
ありがとうなんて 言うはずもない
心で見つめる
陽ざしの両手に抱かれて
反逆者でいるよ それがぼくの答辞
いい親いい子なんて
なろうとしてももとからそんなのいないと
そこらじゅうの嘘に啖呵(たんか)を切ろう
するとみんなみんな ふるふるふると
のぼってゆく
みんなみんな ふるふるふると
かがやいてる
終わればはじまる この良き日に
教科書を燃やそう
間違えて転んだ 痛みで世界を知る
ぼくは言葉にしない
あいさつは苦手だから
ぼくはおじぎはしない
わかれの晴れの舞台で
「歌詞のようなブログ」
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