花のあと
0■花のあと
花の候 とうに過ぎても
女でいたい
裾からながれる
疎水の花みち
人は花 暫し時を染め
散る時 初めて
咲かせるものがある
私達は長らく話をしなかった
わかろうともせず
父よ 父よ あなたの引きだしの
手紙には
私の名前の由来があった
遣らずの雨 立つ虹を
呼びこんでゐる
私もいつかは
花と行くだろう
人は花 薄色の空に
消えても高らかに
誇らしい姿見せる
親と子に通うもの今更詫びている
一人の人として
父よ 父よ 一緒にいるでしょう
あなたから
私は愛されていたのですね
父よ 母よ 瑞祥(ずいしよう)は私ですね
あなたの手紙への返事に 生きる
「歌詞のようなブログ」
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