しろいドレス
0■しろいドレス
椅子にかけられたしろいドレス
女のからだがよみがえる
在りし日をおどるしろいドレス
血のにおいもまっしろく
透けるそのはだかはドレス
男をそそるためにあった
脱ぎ落とされた 床のドレス
女はおれをとりこにさせてた
なのに死んでしまった
なぜに女は死んでしまった
ただの光る布が のこる
おれのこの手に
謎めく表情の しろいドレス
女の謎は深まるばかり
信じさせたあと しろいドレス
裏切る素早さを手にしていた
あの物おじしない深い瞳の奥
女はうそしかつかなかった
それだけが唯一 本当で
女は絶対的だった
最初からいなかったのか
おれのこころが殺したのか
わらうような布が ふくらむ
誰もいない恋に
しろいドレスだけが 息をする 生きている
女のやみは黒いのに
「歌詞のようなブログ」
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