十月桜
0■十月桜
もしもふたり同じ砂浜(はま)に
打ち上げられても
同じ貝がらを握らないと
伝えたかった あの人に
さよなら 北の女はあたたかい雪
眠らせた長い夜(よ)も いつしか朝に
男は男にないものを
女は女にないものを
互いに求めると言うけど
どちらにもあるものを
本当は欲しいのに
満ちて咲く十月桜のように
波の声ばかりする 隠岐海峡
よる化粧をしてもなぜか
気は晴れません
今日にあすを見つけたくて
乗らなかった あの夜行に
さよなら 約束の場所にいなかった
それはわたしの気持ち 行ったと同じ
男は男にあるもので
女は女にあるものを
互いに求めると言うけど
どちらにもないもので
心を傷つけている
引いて散る十月桜のように
時をあきらめてああ 隠岐海峡
「歌詞のようなブログ」
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