チューベローズが香る夜
0■チューベローズが香る夜
白いハンカチをはさんで
最後のキスをした
くちべにがつかないよう
式を挙げるはずのCabin
二人の後ろ姿は 雑多なネオンに紛れ
あれは旧正月 今もグラスにゆがむ
消えたプロポーズ 長い汽笛響いてた
当たり前に あれから二度と
あなたにも会わず
春節を祝うこともなく
ひとりでいることにも 馴れて
ただチューベローズが香る夜 白く
月日は波間に
ただよってもの悲しさ
語り船出はさざめいて
拠り所のない自由さ
私は街を飛べない 傘のないメアリー・ポピンズ
あの頃の私に メモを渡してあげて
自分を許せたら 彼のことも許せると
涙さえも 普通に忘れて
毎日仕事よ
さびしい心の隠し場所
ふいにさわってくる 泣かせに
ただチューベローズが香る夜 白く
埠頭を歩くと 波しぶきは
あの日に寄せる
レース模様よ
「歌詞のようなブログ」
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