タメールのひつぎ
0■タメールのひつぎ
もしも夜が明けなかったら
恋人はつづいていたの
やっと朝が訪れたのに
タメールは姿を消した
ひつぎには赤い薔薇の
冠しかなかったという
政(まつりごと)は男の世界か
謀(はか)られたか タメール
朝告げ鳥が鳴いたばっかりに
タメール タメール
もしも国を治める前に
女でいたらわるいのか
亡き王のそのあとをなぜ
愛人が継いでわるいのか
愛にタブーがあるなら
この世は悪人ばかり
男を凌(しの)ぐあの晴れ姿よ
生きているのか タメール
壁画は何もいわない
タメール タメール
歴史はいつもあとから作られる
タメールなきあと
薔薇がゆれても
国は滅びた
「歌詞のようなブログ」
シャンソンランキング
※タップして下さい。