送春歌
0■送春歌
来る日も来る日も オールを漕ぎ
光を織る 水面はさかさまに
何も思わずに ただ心が
ひとつになる そのことだけ願った
翠(みどり)滴る季節 漕艇部(そうていぶ)
僕らはまだ わけもわからず
弓のように 張りつめて 怒る
きみのとがる喉ぼとけがまぶしくて
今でも滑るよ 川面をゆるやかに 送春歌
僕らは何にも 変わってない
見られかたが 変わっただけなのさ
会おうと言っては 不義理をして
言い訳だけ 生意気ざかりだね
こうしてまたみんなを きみが呼び寄せた
寄せ書きした色あせた色紙
おとなになるなよ だけど男になれ
ねむるようなきみの頬に手を伸ばし
今でも惚れるよ ゆっくりと声かさね 送春歌
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