ペインティング・スー
0■ペインティング・スー
俺の全身の肌は墨をすいこみ
呼吸する絵になった
彼女に伝えた愛の言葉を
Tattooにして入れた
スーはブロンド
しかもとびきりの美人
でも愛嬌ひとつない
スーは俺をなじることをやめなかった
1から10まで悪態をついた
俺を殴っては冷やかに見くだした
スーはことごとく俺を踏みにじった
力尽きそうな獣は最後の
ちから振り絞って
骨がくだけるほど噛む
墨を入れる場所がないほど 俺は愛をつたえた
泣きながら 跪きながら スーをあがめた
俺は崇拝者になった
生きるってたぶん 悶絶する
血のさけびなのさ
俺は精肉店で働いている
朝から晩まで肉を切り刻む
冷凍庫には高級な肉たちと
スーも凍ってぶらさがっている
スーは女だった
俺にすれば
「歌詞のようなブログ」
シャンソンランキング
※タップして下さい。