金色堂
0■金色堂
やがて煌々と僕らを照らすのは
身を潜めてた闇の声だ
身体の中でたおれこむ塔は
指先までもくずれおちる
きみの横顔を照らすように
僕は最後のマッチを擦(す)る
キスがただの唇の感触になった時
僕はなぜかすこし安堵した
ありもしないものを 愛などと
呼んでいた僕らはやがて炎にゆらめく 金色堂
もうじき虚構からひきずり出される
僕らは日々の確信犯だ
動機や目的もなくてただ
靴音が来るのを待っている
稲光の亀裂になだれてく
全速力で逃げる青春
やがて空白がふたりになり替わってゆく
会話が言葉の羅列になって
足もとからあがる 煙りごと
なにもかもついでに消えてしまえばいいのに 金色堂
きみの横顔を照らすように
僕は最後のマッチを擦(す)る
キスがただの唇の感触になった時
僕はなぜかすこし安堵した
ありもしないものを 愛などと
呼んでいた僕らはやがて炎にゆらめく 金色堂
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