住所録
0■住所録
住所録からも消えていた
そんな場所に
用などないが
来ていた
下北の雑用がてらに
嘘だよ 巡礼さ
あの日の消印で 今手紙が届くように
アプリコットの木だけがそこにあった
何かしたくても その何かがわからなかった
青春の虚像が眠る たれ込める冬に
廃アパートもさら地に
彼女とは長くなかった
愛のように暮らした
海賊版(ブートレグ)のよう 若さってそれでいいよね
ペン先のインクひろがりその先が読めない
夢をつかむために 現実と刺し違えたか
そんなことも考えない 夢でよかったよ
曖昧に生きていても
血管をめぐる想い 両輪外れ
日々は転がる戦場だよ
住所違えた心すれ違う
僕の住所
消えたら 街は
生まれる
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