さかなたちは海へ
0■さかな
泡となれと おれを呼ぶ そいつはだれだ
眺めるだけの人生に飽きただろうと
はじめてみろ おまえには 出来ると笑う
海の底から来いと そいつはおれに言う
おまえは一匹のさかな さかなさ
荒れたこころの大海原を 泳いでこいと
力尽きるまで 力尽きるまで
涸れたひとの流れをさかのぼれ
ボロボロに鱗(うろこ)も剥がれ
血に染まったような
さかなよ 最後までもがけば 愛にたどり着く
投げうつがいい 自分さえ 捨てされば
巨大なうねりに揉まれても怖くはない
誰もがみな 闘ってる 夢からはぐれて
幾億もの波に打ち上げられても
おまえは都会の海いく さかなさ
溺れても力の限り行けとそいつは呼ぶ
這い上がりながら 這い上がりながら
痛みさえ忘れるほど必死で
ボロボロに鱗(うろこ)も剥がれ
だけど目は生きてる
そいつがおまえというさかなさ
不細工だね いびつだね 強情だね
ああ そうだよ おれは人間のかたちをしたさかな
いのち尽きるまで いのち尽きるまで
涸れたひとの流れをさかのぼれ
ボロボロに鱗(うろこ)も剥がれ
血に染まったような
さかなよ 最後にもがけば 愛にたどり着く
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