恋文
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■恋文
ああ愛してます そう手紙をむすび
さよならと書かぬ 最後の
これは恋文です
あなた待たせた月日(とき)
わたしも長く待った ことわりではなかった
それはいとしさゆえの
女ってわかりづらいの
髪まで冷えても 指が 不自然に息づいて
じきに逢魔が時
思い当たるふしに ふたりはかがみ置く
にじんだ雨の便せん
これは恋文です
風はすがたかえて 添いつづけるけれど
二度と来ぬ季節の
声をたどりふたり泣く
あなたおもうためだけに 借りた部屋をやがて
ひき払うとき
カゴの鳥を空に放しましょう
ああ愛してます そう手紙をむすび
さよならと書かぬ 最後の
これは恋文です
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