送春歌
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■送春歌
翠(みどり)したたる頃 僕らは春にいた
オールを漕ぐたびに 水面が織り返す
何も思わずただ こころをかさね合い
ひとつのうたを 歌うようなきらめき
僕らは変わらない 他のひとたちからの
みられ方が変わっただけのこと そう笑った
あいつがまたみんなを こうして呼び寄せた
寄せ書きした色あせた色紙
おとなになるな 男になれ
あいつの言葉に 今も惚れる 僕らの春
届かぬから先にゆけるのだと 弓のように
張りつめて あいつと 川面をゆるやかに
「歌詞のようなブログ」
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