縁席(えんせき)
0■縁席(えんせき)
最初からきっと友だちになろうとして
友だちになれる はずもなくて
知らず知らずに そうなってゆくものね
ふたりがこの縁(えにし)をいちばん信じられない
時が過ぎるたびに 出会ってゆくよ
別れよりもつよく
忘れるよりもはやく
覚える あなたが 私を思い出させる
ただ眺めていた 捨てられない景色に ゆきずりの傷を濯(ゆす)いだ
あなたのやわらかさにふれるために
これまでひとりで泣いて来たのね 縁席(えんせき)
傷つかぬために ずっとひとりでいたけど
それが傷つく 理由にもなる
すれ違うだけの 似てる人たちに
他の誰にも似ていないふたりをここに見つけてる
もう二度とふたり ただの人ごみに
戻らぬよう手をつなぎ
何度も何度もそっとうなずいています
振りほどいていく 差し迫るかなしみの 底に世界があるような
あなたのその手がとてもあたたかい
今があるためにすべてはあった 縁席(えんせき)
「歌詞のようなブログ」
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