気化熱
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■気化熱
柑橘(オレンジ)の中に潜む
舞いあがるトパアズ色
そんなのがきみにあった
排気ガスよりかは
淡い色で僕らが
話してるその間に
ひとりぼっちの傷あとが
きみの手を求めてたのに
不在通知にも 僕らはあふれてて
オサリバンの
アローン・アゲインが
胸に鳴っていた
工事現場の赤色灯がさよならと
点滅した
きみは握った柑橘(オレンジ)
たべることもなく空の向こう
放り捨てた
手にふれられるもの
星と呼んで僕らは
まやかしに生かされていた
痩せた心でも欲しい
生ぐさい音させても
カサついたまま笑いは転げてく
閉鎖工場に住みついた
ルリカケスが鳴いた
別れてもきみの温度を嗅ぎ取る為に
僕は気化してく
純粋に無分別でいるために
体液もかわいたあと
ひとりぼっちの傷あとが
きみの手を求めてたのに
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