寿雪
0■寿雪
ましろきものは多くを語らず
ましろきものは過去を弔うよ
誰にも祝われることもなく
祝言あげる松の上にも雪
愚行 蛇行 ふたりは 逃避行
まるでさびしさ こよりにするよに
男と女がおりまして うしろに黒子がおりまして
三味線(しゃみ)が鳴りまして
逃げる浮世に 散りかかる 浪しぶき ささ、参ろうか
寿雪 寿雪 綺麗な布で顔かくし
寿雪 寿雪 矢のような月日をあとに
別れの白無垢 仮でも夫婦(めおと) 寿雪
ましろきものははかなきものよ
ましろきものはすぐに消えてゆく
心は手紙誰にも読めない
字をくずした手紙 後ろ手にわたす
何を 綴ろうと 誰を 想おうと
ふたりの勝手 知ったことじゃない
男と女がおりまして 一筆ごとかすれる墨は
綴る愛(かな)しいと
浄土はなくても 愛しさの ままふたり ささ、参ろうぞ
寿雪 寿雪 「馬鹿だな」「馬鹿よね」そうつぶやく
寿雪 寿雪 馬鹿にしたものに馬鹿にされる
何がかなしくてこんな恋 何がうれしくて 寿雪
あなた恋しと棄てさせた
親兄弟より近くの他人
傷つけてきた分
傷ついた
「歌詞のようなブログ」
シャンソンランキング
※タップして下さい。