十月桜
0■十月桜
思い出は誰にも塗りかえられない
お前を傷つけたままで止まってる
季節を渡る鳥 渡り鳥と知らず
誰に教わるでもなく帰るときに啼くよ
ここにだけ咲く花に 理由(わけ)があるように
お前が眠る場所にふらりと寄ったよ
手を合わせてる 手ぶらの心のまま
十月桜 時をたがえて 咲く花が
のこりかぞえて 空をゆくように 何かが終わる
この世で姿やかたちだけではなく
在るものがあると誰か知らないか
見えるものしか信じられなかったなら
信じるものがなくなるとは思わないか
ひとり分の空席は風のむこうへと
いつかはまじわる道ならばお前と
きっとあのとき歩くしかなかった
十月桜 弱まるたびに つよくなる
病み人が持つ やさしさが俺には 美しかったよ
「歌詞のようなブログ」
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