ハナモクレンの詩
0■ハナモクレンの詩
枝折戸を抜けて
季節がいく
きみは知らぬ間に
だれを恋してる
もう話してしまったよ
クリアケースに入れて
通りいっぺんなことは
きみは見違えるほど
僕の知らないひとになった
僕とじゃないぐらい
きみはきれいになった
枝折戸のむこう
ハナモクレン
ふたりすり抜ける
それは時間(とき)じゃない
なにもいとわなかった頃
変わってゆくことの その
怖さを知らなかった
秦野の消印で
手紙受け取った
ふたり馴染みの
場所は新宿なのに
何年物のリーバイス
なんて話題をよそに
きみは何か言いたそう
枝折戸を抜けて
季節がいく
きみは知らぬ間に
だれを恋してる
「歌詞のようなブログ」
シャンソンランキング