黎明(れいめい)
0■黎明（れいめい)
つまらなくなったわ
わたし自身のことよ
だから笑うんです
あのときの電話で
あなたは泣いてたけれど
わたし行かなかった
わたしが行っても 結局
あなたは家族を棄て切れなかったわ
大事なはなしはシラフのときに言うものよ
終わりだろうと はじまりだろうと
あれからわたしは
もっとひとりになった
わたしが男なら
「はやく目を覚ませ」と そう
あなたをなぐった
恋する火照りに
正直になるときには
気をつけたほうがいい
だけどこころでは あなたに
詫びつづけている いつも今でもそう
あなたはそれでもわたしを待ちつづけている
待たせている 恋ほどそうよ
つらいものはない
わたしのなにがわかるかしら
黎明 なんてきれいな如月の
黎明 なのにわたしはまだ夜にいて
わたしがシラフだったからあなたに言った
居場所も時間も作るものよと
あれからわたしは
もっとひとりになった
月のしずくがかなしみを研ぐのに わたしは
髪の毛ほども 泣きはしない
「歌詞のようなブログ」
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