ホット・パラダイス
0■ホット・パラダイス
急ブレーキも 踏まずムコウで
信号無視した車が滑った
ぬれた喪服が 重く感じて
あの屋上から見たら俺ら点だ
充血したような笑みをいつも浮かべてた
アイツが死んだのも 雨のせいさ
日曜日と愛をこよなく嫌った
かんしゃく玉のような日々に
不覚にもこみあげる笑いが伝染した
みんな窓のそとの出来事
生きてる僕たちはとりあえず
自分のことしか考えてないことがわかった
ここはホット・パラダイス
イソギンチャク星人のキーホルダー
ぞんなふうに俺らははこばてく
何が起きようとゲーム音鳴らし
俺らは変わらず携帯を見ている
人生の終わりの断末魔みたいに そう
中華麺が伸びてく 丼につかまる
この店で たむろしてたアイツともよく
撃退される側に立って初めて
気づく「あの頃の俺らは戦死した」、と
箸も割らず 暗く漂うよ
不祝儀も 祝儀袋も同じ
福袋には何も入ってないと
ここはホット・パラダイス
諸々が雨を降らせるのよ
毒のように 街は浮かぶ
始めは処女の如く後は脱兎の如し
あれこれ俺たちの生前供養
仰山抱えすぎて クッソ
「歌詞のようなブログ」