ウィンナー・ワルツ
0■ウインナー・ワルツ
巨大な くらげ雲の下で 僕らは
なんどもわかれを惜しんでいた
あの時 写メで撮った 一枚は
ぼくのTシャツにプリントされた
もう知ったこっちゃないよね
つむじ曲がりはお互いさま
でももう行かなきゃ 目の前の信号を
わたらなきゃね
弁解なんてしないよ クリップのように
僕らの日々を かろうじて留めていたのは
さよならでしかなかった
遊泳禁止区域まで泳いだよね
あれはきらめいたという記憶
ちぐはぐな想いが膨らんでくから
きみはあさってのほうにひびいた
間違いでよかったんだよ
正解ばかりもとめたから
腰巾着でもいい 仙人なはなれないし
食うための手段
後悔なんてしないよ きみに会わなけりゃ
最後に守るべきものが自分だなんて
僕は知らなかっただろ
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