ちょる節
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■ちょる節
朝までたむろする店だ
添い寝してくれる女(ひと)の胸だ
あるいは霧笛がともる夢だ
訊かれても答えない場所だ
ふるさとなんて もう 捨てたと言えば
今夜はやけに酒がしみる
ひかりは影に 影はひかりに注ぐ
云わぬがわかれ ちょる節さ
この世はシラフの 大トラときちょる
手負いのけものに 油断は禁物
ふるさとたずね歩く者が
ふるさとからまたとおざかる
なみだがほろりとこぼれたら
すべてははらりと逃げる金魚
女は生まれついての 女
男は男になってゆく
二度寝をしようとだれかを口説こうか
痩せた夢が ちょる節さ
ながれてく 町のにわかなまりを
あぶく銭でのむ酒がまわる
雨にふられてよ あいつをしのぶ
云わぬがわかれ ちょる節さ
ル.ル、ル、ル
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