恋文
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■恋文
ああ愛の言葉だけ ああ散りばめながら
さよならと書かぬ 最後の
これは恋文です
あなた待たせた月日(とき)
わたしも長く待った
それはことわりではなく いとしさゆえ...
白萩は雨に映える
白毫寺(びゃくごうじ) あなたが そう 教えなければここにいない
じきに逢魔が時
思い当たるふしに ふたりはかがみ置く
にじんだ雨の便せん
これは恋文です
風はすがたかえて 添いつづけるけれど
二度と来ぬ季節の
声をたどりふたり泣く
あなたおもうためだけに 借りた部屋をやがて
ひき払うとき
国分寺も思い出しはしない
ああ愛してます そう手紙をむすび
さよならと書かぬ 最後の
これは恋文です
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