風色(かぜいろ)
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■風色(かぜいろ)
テーブルにはソーダのぬけたスコッチ
昨夜ふたり何を話したのだろう
まるでペイ・パー・ビュー見てるように
すべて夏の幻影(まぼろし)さ
きみからの電話は用件だけ告げ切れた
ありがとうって言葉はそう便利だね
あんなにきらめいたプールにはもう
水もなくむき出しのコンクリート
残るあまさは ほろ苦くなる
ふたりは もう 風色(かぜいろ)さ
愛していないなんて言えば言うほど
愛している証拠みたいで嫌になる
可笑しいね
また会おうねと言うほど浅くはない
突き放せもしないそんな仲だよ
愛して別れたその相手がそう
きみでよかったと思う
きみを嫌いなれる理由はひとつ
まだ僕を好きでいさせてることさ
見知らぬ女のように出ていった
愛はぬけてく風色
「歌詞のようなブログ」
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