夜はほくそ笑む
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■夜はほくそ笑む
そこだけすこしほほえむような
口許だけあなたにみせる
帽子のかげおとす角度で
涙を上手くかくした女
あなたに いつからか
まとわりつく
そのうつり香
でもこれだけは覚えていてね
香りは香りで消せないのよ
やめて ここはわたしのべッドよ
夜はほくそ笑む
こわばる愛に気が遠くなる
首から上とへそから下
へそから胸までの男
鼻が利かないのね 服を脱ぐの
わたしのガラディナーのおきてよ
足りないほうがいい
人生において
野心的でいられる
死んだと思わせぬよう
あなたを
横たわらせる香りは
ピュアな邪心...
夜はほくそ笑む
迷い月に照らされ
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