月山
0
■月山
穢(けが)れなきものたちよ ああ
寄り添うものよ
身を寄せて束の間愛せ
波に抱かれ
花びらは身体(からだ)の奥に
ながれてとける
人の為と書いて
偽りと読む
綴(つづ)られた 生命にかよう
足音は 長い手紙のようだ
くりかえす過ち何も写さない
人は人にあらずか
人ありて 人ありて 君という
人ありて 過(あやま)たず俺は月山をみる
月山をみる
月山は山にはあらず 山と抱ける
それは我が身に山と
降るものよ
かたちあるものだけが また
語り継がれ
誉れあるものだけがさらに
時をかざる
分け入れど 踏み込めどまた
遠くなる
それは愛とおなじか
鴈を呼ぶ 肌寒さに 幾重にも
かがみの月は痩せても
人ありて 人ありて 君ありて
我はいる 生きるすべてが返し文なのだ
血の中に 記されてる 教えたち
禱(いの)りを継(つ)いで護(まも)るよ
月と言えば 寂しさにも照らされる
それを習いともいう
人ありて 人ありて 君という
人ありて 今宵月山は 誇らしく在るか
悠然と在るか
「歌詞のようなブログ」
シャンソンランキング