YOSARE YOSARE
0■海にしずめた紅
雪の降る音
薄衣(うすぎぬ)ひとつ
抱くような
人を呼ぶ声
こめかみ押さえ
こんな渺漠
吹雪のなかはあたたかい
こごえても
ほとばしる傷に手を入れて
息せき切るように
わかれを惜しんだ
折れそうな首をからめ
ああ ひとはひとであるほど鳥だね
女という
仕事は何も
そう売らない
シャワーで砕く
肢体にあなたが
息づくよ
遮二無二奪い合った季節は
さえざえと
あの日海にしずめた紅
もう深かろうて
上がらんやろうて
嵐の中抱きあって
ああ ひとは鳥になってくばかり
想いからひとは生まれ そして
願いを 伝えては
希望を託(たく)す
今わかる
悲しみをうばわないで
この悲しみにはあなたがいる
女はワンサイズ小さな服で
のぼりつめる
夜の螺鈿(らでん)
「歌詞のようなブログ」
シャンソンランキング
※タップして下さい。