遊糸(あそぶいと)
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■遊糸(あそぶいと)
季節のあやとりに ひるがえる
ひかりの輪くるり
日の指す方向に 振り返る
ふたりの日々ふわり
もう思い出の顔をする
さっき言ったさよならだって
あいさつみたい 他人行儀ね
ただ見上げているよ
わたしには今もきれいな 遊糸(あそぶいと)が
あなたにはただの
蜘蛛の巣になった
気持ちは置いてきぼり そっぽ向く
ひかりの輪ちらり
探すゆびさきが 逃げてゆく
足りないことで満たされた夢も はらり
日常的なことが
特別な意味をもたらすような
あなたは半分のおまじないだった
忘れられたあなたの洗濯物が
風に吹かれては 陽炎のように
ゆれつづける
そしてふたりはやがて
蜘蛛の巣にすいこまれる
草原の太陽は暗黒で
向こう側くぐれば何もない
ただ見上げているよ
わたしには今もきれいな 遊糸(あそぶいと)が
あなたにはただの
蜘蛛の巣になった
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