ちぎり絵の町
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■ちぎり絵の町
明るい ひまわりを
ちぎってならべた日の光り
あおぞらの悲しみを
はじめて知ったのよ
あなたのくちびるだけがぼやけていた
今日の今日まで 思わなかった
さよならさえ 綺麗なのよ
ちぎり絵の町よ
一緒に来てくれと
あなたに云われる夢みてた
異動さきにはあの娘と
行ったとあとで知った
せまい会社の中で 顔をあわせて
廊下で会釈した あんな日々さえ
過ぎされば なつかしくなる
ちぎり絵の町よ
あなたと あのときに
別れなければ あのひととも
会わずにいたでしょう
これでよかったのね
一枚の素敵な絵を 幾通りも
描いてゆける 季節に あなたをおもう
まだここに住むわたしの
ちぎり絵の町よ
ちぎり絵の町よ
ちぎり絵の町よ
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