ハーフをラッパ飲み
0■ハーフをラッパ飲み
女のくちびるが云う
もう会わないと
そしてコート・ダジュール
人けのない
引き潮のようなまち
このさびしさが
気に入ってる
くたびれたボタン・ダウン
あれから
ぶっきらぼう
せめてもの 男のプライド
女が聞けば 笑うような
すべてにおいて ノー
気取り屋のひとごみで ハーフをラッパ飲み
そう言えば人脈さえも
ガラリと変わった
そうさ フォアグラとトリュフ
君は好きな
すべてに通じていた
アルジールソーの
ペンダントひとつ
君のそれがわかれの置手紙
着信歴
のぞかない
電話なんて 逆に不便なものさ
誰かが捨てた 新聞につつまれた
バラが死んでゆく
タクシーに 君を押し込んだ
あの時の
差し迫るような恋
きっと燃え尽きたのさ
留め金のこわれたブローチ
抱きしめるようなあのまなざし
あれから
ぶっきらぼう
せめてもの 男のプライド
女が聞けば笑うような
すべてにおいて ノー
ふいに 手を上げる 君のまぼろしに
会えそうな
シーズンオフの心に
たそがれが降りてくる
「歌詞のようなブログ」
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