已んぬる哉(やんぬるかな）
0■已んぬる哉(やんぬるかな）
釈迦が岳 八剣山(はっけんざん) 転法輪岳
雨糸の向こう 横たわる湖は鉛(なまり）
鬼と仏もおなじと思う これからふたりは
女の山と男の山を 降りる
怒れ 燃える 木々の葉たちよ
心などという不埒(ふらち)なものに
売られ買われどうしてくれよう
山などありはしない
山ほどそれは崩れ落ちる
僕はあなたの目を見て言う
嫌ったわけじゃない
もう好きになれないだけだ
若き日には若さはすぐに 消えるとも知らず
そう気づく頃には すでに若くもなく
ひとがひとになれないのは
あいだを知って人間になる為だ
問われても答えられない
消える まぎわ 大きくゆれる赤い焔よ
せめて愛になれたら
ほかの何になれなくてもよかったのに
山はひとだったのですか
だけどひとはひとに非ずと
僕はそれしきの男をだ
あなたは買い被っただけ
皆んなメンテが必要さ 街はずれ
「歌詞のようなブログ」
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