Waltz
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■Waltz
冬枯れた街に ひとり
毎年旅芸人が 来ていた
面白くない 余興にさえ
ぼくは見入ってわらってた
店の欠けたネオン文字が うらの
界隈(あたり)照らす 彼の歌だった
風が舞いあがる 足の悪いぼくは
長く歩かなかった
踊ってごらん そう言う
男のまねをして ぼくも Waltz
凍る空を おしあげて
裸木は枝をさしのべる
水の輪くぐり鳥も消え
旅芸人のすがたももういない
紙切れのような 夢見る
さびれたストア冬雲がよこぎる
風の子をしたがえ 他人のさむさより
ぼくは大人になった
あの旅芸人まねて歌う
こどもの頃に 見た男のように
おさない悲しみさ
見えない人影と 手をとり
誰ひとりみてなくてもおどる ぼくの Waltz
「歌詞のようなブログ」
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