歌詞のようなブログ(商標登録第6332108)/夏井くわみ
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最近はXのアカウントで更新しています。暁(AKATUKI)Japan https://twitter.com/seven_sea_ships/
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8月の波は交響曲

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■キー・ラーゴ海なんか見えない 僕らのキー・ラーゴカーテンひきちぎる 安いモーテルで すねた目をしては 抱き合うキー・ラーゴガラスの波音が ふたりをさらってくガス欠した車をのりすてて行方知らずの心かかえいつかはこんな日が来ると思っていたけれど帰れない 心だけが帰れないよ 夏が終わる 街を漂流する 離れあうだけ キー・ラーゴいつか行こうと云った 僕らのキー・ラーゴ家賃のためにただ はたらくよな日々お...

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毒を喰らうおんな

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■毒を喰らうおんなおんなが三人集まれば姦(かしま)しいと言うけれどどうしたものか ここのおんなどもは何やらそおっと小声で耳打ちばなし 不穏な雰囲気がここの一室にたちこめて 物の怪(もののけ)さえもよぎるようだこりゃあ毒を盛られたね あのくわせものの男が雑居ビルみたいな 中古マンションの販売広告出してから ことは始まった3人のおんなはもともと他人 広告をみて 物見がてらに物件を見て帰るつもりが共同で購...

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クァルテット

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■クァルテット男が3人に 女の私が1人ただの同じマンションの住人から同時進行の意味深なラヴァ―でも草花みたいにひだまりに咲くセキュリティあまくしても お互いに立ち入り過ぎない そこが肝心よみだされてもいい 今のわたし好きよ躰(からだ)だけなら 預けたりしないこころだけなら 1人でいいクァルテット 4人でひとつの組曲クァルテット まわりまわる運命の糸くすぐらないでよ それぞれの色が奏でる クァルテット私の...

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返礼

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■返礼最愛であります 敬服しております心からただ心から 感謝であります声なき声を 届けてくれるいわば、あなたはわたしの生き証人です懲りない男です 空元気です雑多な日々に追われています若くはありません 似合わぬ恋に打たれたりしてしかたありませんアリガトさんです あなたにバカヤロ!です蟻の一兵卒です 日々山を舁(か)いてます血がかよっています 共鳴しております志 志を  同じうす 同士です恩があります...

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■聞かないでくれと首を振ったもう忘れたよと見栄を切ったない場所がふるさとになった どこかのそらに棄ててきたんだお前に会うまで口をつぐみそれ以上ふれさせなかったあそこに停る艀(はしけ)みたいだ今思えば俺も頑(かたく)なだったああ港のかもめ歌さえなつかしい吹かれりゃ 風の色にさえも馴染むしるべなき 迷い道の果てに旅雲を連れ こうしてフラリと戻ってこれるなんて 逢わねば千年 逢えばすぐさまわだかまりも解け...

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うちにおいでよ

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■うちにおいでようちにおいでよ ぼくの嫁さんにおひさまみたいな きみにいてほしい             もの思うラッシュどき ハンドルもたれ将来の ことなんか 真面目に かんがえたよふたりなら 夕日さえ きれいにおもえるだろうきみのほかに いらない うちに嫁においでよ 今までずっと ひとりで生きたけどきみとだったなら しあわせだろうなこの世でふたりだけが わかるものある目の前に たからもの ある...

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裏窓

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■裏窓合鍵をつかっても もうふたり開けることの出来ないドアがあるこころってわからずや あっけなく出逢いの頃ほど愛せないと云える私△ 手の届きそうな夢ほど 叶わないものねでもつかの間夢を見ていたとそんなかおりにわたしをかえてね一度だけよ 恋をしたのは次はないわちいさなブロンズのランプを灯せば裏窓にふたりが映るこの部屋の隅々にもふたりがいるけどそうよ 愛とはちがうの △スモークツリーの紫が窓を叩いて雰囲...

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黒いドレス

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■黒いドレス 椅子にかけられた黒いドレス その女のすべてを物語る ただの光る布 黒いドレス 今でもあの日々を踊ってる あの瞳に吸い込まれたなら 呪われたようにすべてを失くすすべてを失くすほど そうすべて おれはまさに女のものだった なのに死んでしまった なぜに女は死んでしまった こんなぬけがらのようなシルクのドレス たった一枚のこして 黒猫のしぐさ 黒いドレス おれを虜にした正体 生きて濡れるよな 黒いドレス お...

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焔歌(えんか)

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■焔歌(えんか)ストーブの上のヤカンが鳴ってるみずいろにけむる朝 六畳一間の畳の青にふるえてさっきから煙草ばかりを吸うあなたは仏頂面△ 涙ほど嘘になる こんな恋たどるように摺(す)りガラスの窓にもたれてそっと雨つぶを撫でているいつからいつまでなんてわからない終わりもはじめもふたりには同じひびき焔歌(えんか)が聴こえる季節のせいには出来なくて 無頓着なままはなれていっても焔歌(えんか)が聴こえる あど...

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