御荷鉾の三束雨 - 歌詞のようなブログ(商標登録第6332108)/夏井くわみ
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御荷鉾の三束雨

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■御荷鉾の三束雨

一の二の三で 赤火が灯る
檀(まゆみ)の木の下
あたしがささくれだって 産む赤ん坊が
あなたとは縁もゆかりもない 子だと

あなたはあの晩 あの女(ひと)を抱いたあと
あたしを申し訳ばかりに抱いた

着物被(かぶ)せて かくれんぼ
いっそ朝まで かくれんぼ
そぼろ濡れて 雨足はやく
鬼のいぬ間に かくれんぼ

仕返しじゃないのよ 目出度いはなしと
かくれんぼしましょ
だけど自分からはかくれられない

身重なあたしは 大事にされる
女王は2人はいらない さうでしょう
姿見のまえいくつも 脱ぎ散らかすたび
絹の華が渦を巻く 足もとへと

着る着物がない 妊婦が美しいと
誰が言ったの みすぼらしく腫(は)れ

想いかくせず かくれんぼ
夜にまぎれて かくれんぼ
哀し雨音 頬ぬらし
どちらが鬼か かくれんぼ

ホントは子どもなど 出来ていないのよ
かくれんぼしましょ
だって女だから 嘘は上手なの




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