糸柳 - 歌詞のようなブログ(商標登録第6332108)/夏井くわみ
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糸柳

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■糸柳

雪に閉ざされた町はひと気なく
白壁の家々の向こうから
細い路地が手招きしている

傘をさしかけて道なりに行けば
ギリシャ様式の美術館が
ふと眼の中に飛び込んでくる

中橋のあたりまで出て見渡すと
凍る川面に 積もらぬ雪が乱れ
舟もすべてとまっている

そんな故郷(ふるさと)のようなひとに恋していた
オン・ザ・ロック二杯ぐらいで
忘れてしまえればいいのにね

彼が店を出たあと 沈黙が
幾重にもこだまになってかえる
私はやさしさ感じてます

さびしさゆえの恋はさびしさに
終わるという 肌恋しさだけなら
別に彼でなくてよかった

雪あかりに照らされ幾度も訪ねた
焔(ほむら)が揺れて 祈りの声のように
すべてが澄んで透きとってた

そんな故郷の景色と彼かさねてる
オン・ザ・ロック二杯ぐらいで
あの晩口説かれてこうなった

ああ抗(あらが)うこともなく 流れに任(まか)せる
哀しんでも しなやかな 糸柳のながれ
どうしてそんなにもきみはきみかと彼に言われた

中橋のあたりまで出て見渡すと
凍る川面に 積もらぬ雪が乱れ
舟もすべてとまっている

そんな故郷(ふるさと)のようなひとに恋していた
オン・ザ・ロック二杯ぐらいで
忘れてしまえればいいのにね

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