■花衣
毒婦の役がいい
この角度からの
わたしをきれいと
あなたに言わせたい
最後にきめたのは
母のかたみのもの
姿見(かがみ)が泣くから
足もとに千丈
花盗人とはわたしのことゆえ
あなたを摘み取ることはせず
花衣 花衣 あなたと忍びあうと
わたしは一枚花びら失くす
娘の役は嫌
良き妻の役も
女はいくつも
役をこなせるけれど
千々に乱れてく
逢瀬のよすがに
脱がされるしぐさ
徒名(あだな)流れるだけ
奪い合いながら与えあう二人
気持ちに名前は綴らない
花衣 花衣 溢るる想い殺し
わたしの失くした花びら光る
ほつれ毛ひとつ追う
あなたを帰すとき
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